避難所へ物資をお届けしました-名取市文化会館-
4月21日(木)、被災地域復興への取り組みの一環として、地域の方々とのコミュニケーションを図る為、名取市文化会館への支援物資のお届けを実施いたしました。
事前調査により、こちらの避難所は昼食の配布が行われていないと知り、お昼の時間にお届けすることとしました。
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配布日時:4日21日 11:30~12:15
配布内容:レトルト食品(カレー・牛丼等)350食・酵母パン350食・どら焼き350個・野菜ジュース350本・水350本
配布場所:「名取市文化会館」 ※信頼の森 名取美田園店近隣避難所
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名取市文化会館の様子。ご家族とはぐれ、避難所生活を送る方も。
■避難所の皆様の声
避難所の皆様から、たくさんの「ありがとう」の言葉をいただきました。また、弊社従業員とお話をさせていただく中で、地域の皆様の現在の状況をお聞かせいただくことができました。
「避難してきている方のほとんどの方が、家屋が全壊となった方々です。支援物資はいろいろなところから送られてきており大分充足しています。」(避難所責任者の方)「元気が無くて声もでないよ。もう1ヶ月以上だもん。はやく仮設に入ってゆっくりしたいよ。ダイナムさんなの?お店大変だったね。頑張ってね。ありがとう。」
「主人が津波で行方不明になって、ここ1ヶ月くらいずっと避難所めぐりをしてたの。ストレスで血圧と脈拍があがっちゃって。とにかく、この先のことを考えるとストレスがすごくて。でも、家族が全員行方不明の人もいて、私なんかまだいいほうだから。なんでも頂けるだけで、本当に有難いです。」
■今欲しいもの
今、足りないもの・欲しいものをお伺いしたところ、以下のようなお話をいただくことができました。
「今後配布を希望するのは、野菜・フルーツです。飲料では炭酸飲料が意外と需要があるので、お願いしたいです。」
「スーパーやコンビ二も営業を始めて、欲しい物があれば、買いに行けば手に入る状況です。でも支援していただけるのであれば、ボディソープやタオルがあればうれしいです。特にタオルなんかは何枚あってもいいですね。」(30歳代女性)
「ゲームがほしいです。学校が始まりましたが、4時間で、給食を食べて終わりです。」(小学生)
「子供が読むような絵本とかは沢山あるんだけど、中高生が読むような本がないのよね。自分も高校生の子供がいるんだけど、ゲームばっかりで困っちゃう。だから、ちょっと教養がつくような本があるといいわね。」(40歳代女性)
「パンをよく配布してもらうんだけど、賞味期限が短いのよね。もう少し日持ちする、賞味期限が長いパンを配布してほしいわね。」(40歳代女性)
「レトルト物の食事が多いから、白いあったかい、炊き立てのご飯が食べたいな。」(60歳代男性)
■今回わかったこと
食料についても、物資の充足から、空腹を満たすという目的から、嗜好品やおいしいものが食べたいというニーズに変化してきているように感じました。
また、少しでも元の生活に近い、快適で文化的な生活を営みたいというお気持ちが出始めたように感じられました。
こちらの避難所では、現在では、医療スタッフや大学のボランティアの方といった人的支援の面でも、食料をはじめとし、新聞、本、古着といった物資の面も、豊富に揃っています。求人情報も貼り出されていました。しかし、一方で、家屋が全壊し、ご家族と未だ会えない方もいらっしゃるなど、ここで生活を送る方々にとっては、震災から時間が経つにつれて、不安や、ストレスといった精神面での負担がつのりつつあるようでした。
ダイナムグループでは、今後も引き続き、地域復興に向けて取り組みを行ってまいります。