新東名地区の皆様へ物資をお届けしました
4月20日(水)、被災地域復興への取り組みの一環として、東松島市の新東名地区への支援物資のお届けを実施いたしました。
新東名地区は、沿岸部に位置し、東日本大震災による津波の影響で、多くの家屋が被害を受けました。
避難所が家屋が全壊した方を対象に受け入れているのに対し、最近になり、ライフラインの復旧開始時期に合わせて、家屋が半壊の場合については、避難所からご自宅に戻っていただく、という行政の意向があるようです。新東名地区はそのような半壊の家屋が多く存在する地域です。ライフラインが少しずつ復旧し始めたとはいえ、まだまだ十分な状態とは言えず、半壊の家屋で、食料もままならない中での生活を余儀なくされている方々が多くいらっしゃるのです。
これまで、ダイナムでは、避難所を中心に支援物資のお届けを継続してまいりました。
しかし、避難所以外にも、このように震災の影響で不便な生活をせざるを得ない方々が多くいらっしゃることを知り、支援の活動をそういった地域へも広げていくこととしました。
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配布日時:4日20日 15:00~17:00
配布内容:缶詰(鯖缶・焼き鳥缶等)225個・栄養補助食品450食・野菜ジュース225本・酵母パン225個・どら焼き225個・おしぼり225個、袋入りマスク225枚
配布場所:宮城県東松島市新東名地区
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震災の爪痕が色濃く残る新東名地区。皆様が集まる時間帯に合わせてダイナム支援活動チームがうかがいました。
■地域の状況
全壊した家屋と半壊した家屋が混在しており、周囲にはいまだ大量の瓦礫が積み残されています。
半壊といっても、家屋の1階部分が1メートル以上の浸水により損傷を受けたため、2階居住部での生活を強いられていたり、家財道具が流され、家電も使用できない状態の中で生活されている世帯が多い状況です。避難所を利用出来ない為、止むを得ず、遠方の親戚宅に身を寄せていたという方も多くいらっしゃいます。
電気や水道など、まだ復旧ができていないところがたくさんあるようです。または、水は出るものの飲めるような状態ではないといったケースも多いようです。
地域の一角には簡易テントとテーブルが設置されています。個別での配布が難しいため、毎日17時に行政からの支援食料(お弁当など)がまとめてそこに届き、住民の方が取りに行く、という方法がとられています。また、物資の保管庫が無い為、その日その日の物資供給にならざるを得ません。離れた地域にはスーパーも営業していますが、車を流された方が多く、そこまで行くことができない状況です。
■今回の支援物資お届けの方法
住民の皆様が行政からの支援物資を取りにこられるタイミングにて行いました。
■地域住民の皆様の声
お話をうかがう中で、住民の皆様の思いが見えてきました。中には、まさに当日、ご自宅に戻られたという方もいらっしゃいました。
「明日はダメになった家電製品を、量販店に買いに行くよ。」「久しぶりに地域に子供が戻ってくると、なんだか元気な気持ちになるわね。」
「知人からいい鶏肉貰ってきたから、今度みんなに配るね。」
過酷な状況の中でも、復興に対する希望や、周囲の方々への思いやりを決して忘れることのない皆様の思いを受け、この地域のお力になりたいという気持ちがますます強まりました。
■今欲しいもの
約70世帯の皆様へ物資を直接お渡しし、足りないもの・欲しいものをお伺いしたところ、以下のような項目が挙がりました。
「一階が浸水し、風呂を利用出来ないため、ウエットティッシュがほしいです。」
「乾電池です。懐中電灯はありますが、電池がありません。」
「下着類・くつ下がほしいです。」
「子供用の玩具がほしいです。」
「新聞がほしいです。避難所には新聞がきますが、住宅には配達されません。」
「津波で押し寄せた砂塵が舞うため、マスク・うがい薬がほしいです。」
支援物資のお届けにあたった弊社従業員の感想では、避難所やほかの地域で約一月前にニーズがあった物資が、現在この地域では要望があるように感じるということでした。
今後も、避難所だけでなく、自宅にお住まいの地域の方々に対する支援についても、活動をすすめていきます。
なお、同日には、名取市内避難所である増田中学校へ、水(6本入り14ケース)もお届けしております。
ダイナムグループでは、今後も引き続き、地域復興に向けて取り組みを行ってまいります。